もっと、キスして
*RYUSEI'S SIDE*
大貴が篠宮を家に送り届けに行ってるとき、泰成の提案でファミレスで飯を食って帰ることにする。
「大貴も誘う?」
「声だけかけといてやれ。」
泰成がファミレスで電話をする。
「あ、うん。うん。りょーかい。じゃああとでなー。」
「来るって?」
「うん。」
「あいつ意外と寂しがり屋だよな。」
「えー、それは龍もだと思うけど。」
「ばーか。」
泰成はスパゲッティ、俺はハンバーグを注文した。
「遅くなったー。
え、もう食ってんの。」
「大貴なんか待てるかって。なんか頼め。」
泰成が大貴にメニューを渡す。
「なあ、ちのちゃんとどこまでいった?なあなあ?」
泰成にこの手のことで絡まれたら一貫の終わりだと思ってる。
まあ一言でも話したらもっと終わりだけどな。
「どこまでもいってない。」
「え、あの大貴が?」
「お前に言われたくねーよ。
つーかちの見てたら手なんか出せねえよ。
ちっせえしほっせえしなんかほわほわしてて。」
「やっぱ大貴変態だわ。ちのちゃんに言っとこ。」
「おいやめろばか。」
泰成は大貴の隣でスマホいじってるけど多分別の奴と連絡とってるだけなんだろうな。
大貴もわかってるだろうけど。
「ねえ龍。」
「あ?なんだよ。」
「……どう思った?」
ああ。あのことか。
「明らかにおかしいと思ったけど、俺は。」
ハンバーグを食べながらそうつぶやく。
「やっぱり?
俺もなーんかちょっとだけ違和感だったんだよね。」
泰成は人のうそを見抜くのがうまくて。
その場しのぎで作った笑顔とかはすぐわかるタイプ。
別に超能力とか何でもないけど、
人の気持ちを汲み取るのがめちゃくちゃうまい。
「なあ、何の話してるんだ?」
「凛の様子がおかしいって話だ。」
「大貴、ちのちゃんに絶対バラすなよ。
あの子絶対不安がるから。」
泰成が真面目な顔をして口止めをする。
「おかしいって…何が。」
「俺も分かんない。
龍に大丈夫だからって言ったとき初めておかしいと思っただけだし。」
そのときはほんと明らかにおかしかったしな。
「龍はその前から気づいてたんでしょ。」
「ああ。」
ドア出てきた瞬間はそうもなかったけど。
「事情説明してたあいつまじおかしかった。
普通あんなに喋んねえだろ。」
「そうか?」
「龍ほんと凛のことよく見てるね。」
なんか変態って言われてるみたいだけど大丈夫かこいつら。