もっと、キスして
*RYUSEI’S SIDE*
「りゅ、せ、」
ほんとに微かだったけど、
「凛の声がした。」
そうつぶやく。
お世話になった交番のやつが俺の方を向いた瞬間だった。
「龍青たすけてっ、殺されるっ」
奥から凛がそう叫んだかと思うと、父親は相当焦ったのかそれを言い終わる前にドアを閉めるのも忘れて走った。
もちろん、すぐに警察がそれを追う。
俺を一緒に入ると、横たわった裸の女性を、
警察に抑えられながら踏みつける父親の姿。
「死ねこの役立たずがっ、くそっ、阿婆擦れっ、死ね」
そう言いながら踏みつける姿。
「凛…。」
「龍青の匂いがする。」
それだけ言うと凛は意識を失った。
「龍すぐ救急車呼べ。」
「分かってる。」
救急車への連絡が終わっても男は警察を振り切ろうと必死だった。
「お前なんて生まれてこなきゃ良かったんだっ。」
そいつは、もう意識のない凛に向かってそんな暴言を吐く。
それを聞いた瞬間その男を殴ってしまった。
「こんの糞ガキが!!!!」
「あ?」
倒れ臥してる男の胸ぐらを掴んでひねりあげる。
首が絞まるほどきつく。
「てめえが死ねよ。」