もっと、キスして
そうえば私が目を覚ました瞬間に龍青は私の名前を呼んでくれた。
すぐ離しちゃったけど、その時は手も握ってくれてたと思う。
ってことは…目が充血してたのは寝不足…?
そんなことを考えていると病室のドアが開いて龍青が帰ってきた。
「お前…体起こしてて大丈夫なのか。」
「うん。
…龍青、寝なよ。」
「なんだよ急に。」
「強がんなくても看護婦さんから全部聞いたし。」
「話したのかよあの人…」
龍青は私になにかの入ったコンビニの袋を渡す。
「え、なにこれ?」
受け取って中身を確認するとおにぎりが二つとお茶が入ってた。
「買ってきてくれたの?」
「どうせ5日間まともなもん食わさしてもらってねえだろ。
お前にいましてある点滴も体の栄養がどうたらこうたらとか言ってたしな。
お前が倒れた原因は過度な疲労と寝不足と栄養失調らしい。」
まともなもんっていうか…ほぼ何も食べてない。
そっか、そうなんだ。
躾されて病院にくるとか…はじめてだな…。
「ありがとう龍青、これもらうね。」
「ああ。」
ふっと優しく微笑むと龍青はベットの横にあったソファで横になった。
「あ、寝るならちゃんとこれ掛けて。」
ベットの柵に掛けてあったブランケットを龍青に渡す。
ため息をつきながらも受け取って大人しく自分の体にかけてもう一度横になると、龍青はすぐに寝息を立て始めた。
「おやすみ。ありがとね。」
多分寝ているはずの龍青に声をかけて。
龍青が買ってきてくれたおにぎりを食べた。