Secret×Secret
「だって社内の人だったら彼女がいるのか結婚してるのか私が教えてあげれるから確実だよ?」
「もういいの!決めた!私、唯と結婚する!」
そう言って唯の手を掴んで上目遣いで見つめるとすぐに手を払って一括した。
「駄目よ。私は広樹と結婚するんだから。」
「もーう。失恋したばかりの私のズタズタな心の傷をえぐるなんて!」
そう言って笑いあった。
「ほら、専務とか!専務なら結婚もしてないし特定の彼女もいないよ?今一番専務に近い女子社員は詩乃じゃない。一発逆転の玉の輿だし!」
「あー、ダメダメ。あんな風に人当たりが良くてニコニコしてる人にどれだけ痛い目見たか。そもそも無理でしょ。」
そう言って専務の顔を思い浮かべた。
私より2歳年上なだけの社長の息子。
だけどただのお坊ちゃまなだけじゃなくやり手で顔も広くさらにはイケメンときた。
恐らく近い将来社長になるであろう専務はメディアでも引っ張りだこでTVや雑誌でもよく特集されている。
32歳にして独身イケメン御曹司なんて世の中の女子の大好物だ。
「それに私は専務より手塚さん派なの。」
そう言う私に唯が少し驚いた顔をした。
「手塚部長?何言ってんの。手塚部長には朝香さんがいるでしょ。」
少し大げさにため息をつく。
「わかってるよ、そんなの。でも割と誰にでも愛想がいい専務とはまた違ってバシっと仕事のできる男って感じとかさりげなく優しいところとか誠実そうなところとか・・・。憧れるなぁ。」
手塚さんは専務と同じ32歳。秘書課課長。
と言うよりほぼ専務専用秘書。
二人は大学の同期で昔からの仲だとは聞いた。
専務はひらめきの天才だけど思った事をすぐ行動に起こす自由人タイプでさらには通常業務に加えてメディアの仕事なんかもあったりするからいつもそのフォローは手塚さん。そして今となっては不本意に秘書課NO2になってしまった私だったりする。
専務も手塚さんを信頼してるからこそ自由にできるんだろうな、と感じるし手塚さんももれなくフォローしている。
そんな素敵な手塚さんには唯と一緒に受付で働く1歳上の朝香さんという社内公認の彼女がいる。
背が小さくて肩までの髪の毛を嫌味なく巻いている朝香さんは女から見ても守ってあげたくなる女子社員NO1だと思う。
私が渡部君の事でみんなから白い目で見られていた時も私と唯のことを信じてくれていつも通り接してくれた。
「朝香さんと手塚さんは私の憧れなの!」
私が大きく頷いてそう言ったところに苦笑したところにクスクス笑いながらマスターがとっくに空になっていた私たちのグラスを持ちあげた。
「もういいの!決めた!私、唯と結婚する!」
そう言って唯の手を掴んで上目遣いで見つめるとすぐに手を払って一括した。
「駄目よ。私は広樹と結婚するんだから。」
「もーう。失恋したばかりの私のズタズタな心の傷をえぐるなんて!」
そう言って笑いあった。
「ほら、専務とか!専務なら結婚もしてないし特定の彼女もいないよ?今一番専務に近い女子社員は詩乃じゃない。一発逆転の玉の輿だし!」
「あー、ダメダメ。あんな風に人当たりが良くてニコニコしてる人にどれだけ痛い目見たか。そもそも無理でしょ。」
そう言って専務の顔を思い浮かべた。
私より2歳年上なだけの社長の息子。
だけどただのお坊ちゃまなだけじゃなくやり手で顔も広くさらにはイケメンときた。
恐らく近い将来社長になるであろう専務はメディアでも引っ張りだこでTVや雑誌でもよく特集されている。
32歳にして独身イケメン御曹司なんて世の中の女子の大好物だ。
「それに私は専務より手塚さん派なの。」
そう言う私に唯が少し驚いた顔をした。
「手塚部長?何言ってんの。手塚部長には朝香さんがいるでしょ。」
少し大げさにため息をつく。
「わかってるよ、そんなの。でも割と誰にでも愛想がいい専務とはまた違ってバシっと仕事のできる男って感じとかさりげなく優しいところとか誠実そうなところとか・・・。憧れるなぁ。」
手塚さんは専務と同じ32歳。秘書課課長。
と言うよりほぼ専務専用秘書。
二人は大学の同期で昔からの仲だとは聞いた。
専務はひらめきの天才だけど思った事をすぐ行動に起こす自由人タイプでさらには通常業務に加えてメディアの仕事なんかもあったりするからいつもそのフォローは手塚さん。そして今となっては不本意に秘書課NO2になってしまった私だったりする。
専務も手塚さんを信頼してるからこそ自由にできるんだろうな、と感じるし手塚さんももれなくフォローしている。
そんな素敵な手塚さんには唯と一緒に受付で働く1歳上の朝香さんという社内公認の彼女がいる。
背が小さくて肩までの髪の毛を嫌味なく巻いている朝香さんは女から見ても守ってあげたくなる女子社員NO1だと思う。
私が渡部君の事でみんなから白い目で見られていた時も私と唯のことを信じてくれていつも通り接してくれた。
「朝香さんと手塚さんは私の憧れなの!」
私が大きく頷いてそう言ったところに苦笑したところにクスクス笑いながらマスターがとっくに空になっていた私たちのグラスを持ちあげた。