男な女と女な男
楽しい時間は,あっという間に過ぎ,帰る時間になった。
瑞樹はバイトへ。
秀は瑠実を送り。
送ったあと,バイトへ。
残された樹里と輝は,たまたま家の方向が同じため一緒に歩いて帰る事になった。
ちょうど2人とも時間が余っていたので近くの公園で休む事になった。
「ふぅ~…遊び疲れたなぁ…。」
長いすに腰掛け缶コーヒーを一口飲み,ほっと一息つく樹里。
「そうだね~…でもすっごく楽しかった♪」
樹里の隣に座り,缶コーヒーを持ち足をプランっと揺らす輝。
「しかし…プリクラは綺麗に写るなぁ…」
今日のプリクラを取り出し眺める樹里。
「なぁ輝,魅力って何だと思う??」
「魅力?」
「うん。このプリにさ[うちらめちゃ魅力的]って書いてあっから…魅力ってなんだろーみたいな。」
樹里の手には,瑠実の落書きしたプリクラがあった。
それを輝に見せながら説明する。
「うーん…人それぞれ持ってる魅力は違うんだと思うよ?」
「違う??」
「うん。ほら,桐本さんは桐本さんの魅力があるし,瑞樹くんは瑞樹くんの魅力があって…このメンバー1人1人がそれぞれ違う魅力を持ってるんだと思うよ?」