男な女と女な男
「島津君。初対面に対してその接し方は失礼なんじゃないかな?」

拓也の力が抜けたのを確認し,そっと手を離す輝。

「へぇ~…男やのに女みたいに可愛い顔してるんやなぁ。」

「どーも。」

「えらく冷たいんやなぁ…。」

「ここは関西とは違う。」

「わかっとるよ。関東の人はみんなこんなノリ悪いんか?」

「じゃぁ,関西の人はみんな軽いの?」

2人の言い争いにだんだん周りに人が集まってきた。

樹里もこんなに言い争っている輝を初めて見たため,止める事が出来なかった。


「それは偏見や。俺みたいな感じの奴もおれば,正反対の奴もおるしいろんな奴がおる。」

「じゃぁ,島津君のも偏見だよ。関東にもいろんなタイプの人がいる。」
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