男な女と女な男
「大体なぁ,あの時はっきり言ったはずだ!大嫌いだってな!!」

「せやんなぁ,あの日から全く話かけてくれへんもんなぁ…俺寂しいわぁ。」

「あの日…??」

輝は首を傾げ拓也と樹里を交互に見た。

「何や城野?あの日が気になるん?」

「なっ…そんな事ないよ!」

ニッと意地悪そうに笑うと後ろから樹里に抱きついた。

「!?」

「なぁ気になるんちゃうん?」

「てめぇっ!!離っ…」
樹里が振り払おうとした瞬間,拓也の手がフッと離れた。と,思ったら次の競技に出るため,たまたまこっちのテントを通りかかった瑞樹が,拓也の肩をグイッと引っ張っていた。

瑞樹の後ろから秀も来た。

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