男な女と女な男
「何や,樹里モテモテやなぁ。」

瑞樹の後ろ姿を見ながら言う拓也。

「はぁ?意味分かんねー。有り得ないね。」

樹里は呆れたものを見るような目で拓也を見る。

(自覚なしやな…。こりゃ,もっとオモロい事になりそうや♪)

拓也は心の中でそう呟いた。

「ほな俺も行ってくるわ。」

「はいはい。勝手にど―ぞ。」

「ひどいなぁ~俺には応援のメッセージないん??」

「ね―よ!!さっさと行けっ!!」

樹里が強く言うと苦笑し,手を振りながら走って行った。


「ねぇ~。樹里~やたら拓也君と仲良くない??」

拓也が去って行った後すぐ話かけたのは瑠実だ。

「有り得ね―。」

本当に嫌そうな顔をする樹里。
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