Ri.Night Ⅴ ~Final~【全完結】
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「──凛音、まだ寝てなかったのか?」
ベッドの上で枕を抱き締めながら転がっていると、ガチャリ、と音を立てて開いた寝室の扉。
ゴロンと一回転して扉の方を見ると、上半身裸の十夜と目が合った。
刹那、カッと頬に集まる熱。
「明日早いんだろ?」
「……あ、うん。なんか明日の事を思うと寝れなくて……」
スススと十夜の視線から逃げる様にして外した視線。
十夜の格好が余りにも魅惑的過ぎて直視する事が出来ない。
たった今お風呂から上がったばかりの十夜は上半身裸の下はスエットという何とも不埒な姿で。
濡れた髪の毛から滴り落ちる雫とその雫によって濡らされた肢体が妙に艶かしい。
どちらかと言えば細身に値するその身体は程良く筋肉がついていて。
何というか、物凄く妄想を掻き立てられる身体……ってもう十分妄想してんじゃん!!
きゃー!と心の中で叫びながら力一杯枕を抱き締めたあたしは、十夜がいる事も忘れてベッドの上を左右にゴロゴロと転がった。
「凛音」
「ぎゃっ!!」
突然頭上から落ちてきたその声に転がるのを止め、そろっと顔を上げると……。
「ちょ……!」
なになになに!?
なんと、数十センチ先に十夜の麗しいお顔があるではないか。