Ri.Night Ⅴ ~Final~【全完結】
「立ち向かうも何も、あたしは無理矢理二人を引き裂こうとしている訳じゃない。
十夜が好き。それを伝えるだけ。
最後に決断を下すのは十夜よ。だから、十夜本人からハッキリとフラれるまでは引くつもりない!」
仁王立ちでそう言ったあたしはどうだと言わんばかりに奴等を睨み返してやった。
気持ち良い程の啖呵。
お陰で気分は晴れ晴れとしている。
よく言ってやったと自分を褒めてあげたい。
「ハッ、お前馬鹿だろ」
「馬鹿で結構。それこそ今更だし!」
「……それ威張る事じゃねぇだろ」
「む」
男に笑われ、優音にダメ出しされ、凛音ちゃん大ダメージ。
けど、馬鹿でもなんでもあたしは今の自分が好きだ。
悩んでばかりで優音に言われなきゃ分からない大馬鹿だけど、それでも直ぐに前向きになれる自分が好き。
あたしはもう偽りたくない。
十夜への気持ちを偽りたくない。
“好き”だと言える“今”。
それがどんなに幸せな事かあたしは知ってる。
十夜の気持ちがもうあたしに無かったとしてもあたしは伝えるよ。
口に出して、自分の気持ちをハッキリと伝える。
もう後悔はしたくないから。
「アンタ達に何と言われようと別にどうでもいいし!って言うか、人様の色恋沙汰に口挟まないでよね、バーカ!!」
ここまで来るともう子供の口喧嘩だ。
けど、これがあたしの本心。
コイツ等に何を言われようとどうでもいい。
それでも、関係のないコイツ等にこれ以上口を挟まれたくはない。