Ri.Night Ⅴ ~Final~【全完結】
「……へぇ?お前達が俺達を捕まえるって言うのか?それは面白ぇな」
「そう?それは良かった」
相手の出方を窺いながらニッコリと笑みを浮かべる。
「けど、俺達もこれ以上お前達に構ってる暇はないんでね。悪いけど先に失礼させて貰うわ」
「……それをあたしが許すとでも?」
再び立ち去ろうとする男を直ぐ様引き止めた。
けど、男は小さく笑うだけで立ち止まろうとはしない。
男に続いて歩き出す幹部達。
此方を見る奴等の瞳は自棄に愉しそうで。
それがあたしの我慢の糸をぶった切った。
「悪いけど此処に居て貰うから」
そう言い放った時だった。
「凛音、」
十夜に電話していた筈の優音に呼び止められ、クンと腕を引かれた。
「ヤベェぞ。繋がったと思ったら充電が切れた」
「は?嘘でしょ?こんな時に?」
まさかこのタイミングで充電が無くなるとは。
最悪だ。
「なんだ、頼みの綱まで無くなったのか?可哀想に」
「天が味方したのはお前達じゃなく俺達だったな」
小声だったにも関わらずあたし達の会話をしっかりと聞いていた“D”のメンバー。
どれだけ地獄耳なんだよ、アンタ等は。