俺様黒王子とニセ恋!?契約
言い当てられて、私は咄嗟に顔を背けた。
篤樹はクスクス笑いながら私の横を擦り抜けて、「お邪魔します」と言いながら部屋に上がって行った。
振り返って篤樹の背中を見つめながら、あんなに頭の中をひしめいていたたくさんの感情が、振るい落とされて一つになったのを実感する。
篤樹のことを一人きりでもんもんと考えているだけじゃ出なかった答えが、彼の顔を見ただけであっさりと見つかってしまった。
そんな自分に、戸惑う。
「……あれ。今日はメシ作ってくれてないの?」
さっきまで私が座っていた部屋の中心に立った篤樹が、ゆっくりと私を振り返った。
からかい交じりの声にグッと唇を噛んで、篤樹の前に歩み寄った。
「……篤樹が確認したいことって、何?」
意識的に声を低めてゆっくりと訊ねた。
「教えて。早く」
まだ上着を着たままの篤樹に、私は矢継ぎ早にそう畳みかけた。
「何? せっつくね」
篤樹も苦笑している。
「でも……まあ、今日の用件はそこだし。……あのさ、澪」
軽い口調で言ったかと思うと、私の名前をいきなり声のトーンを低めて呼んだ。
何か含ませるような声色に、ドキッと鼓動がリズムを狂わせる。
その瞬間……。
「っ……!」
篤樹の手が私の両肩を掴んで、私は強く引き寄せられた。
篤樹はクスクス笑いながら私の横を擦り抜けて、「お邪魔します」と言いながら部屋に上がって行った。
振り返って篤樹の背中を見つめながら、あんなに頭の中をひしめいていたたくさんの感情が、振るい落とされて一つになったのを実感する。
篤樹のことを一人きりでもんもんと考えているだけじゃ出なかった答えが、彼の顔を見ただけであっさりと見つかってしまった。
そんな自分に、戸惑う。
「……あれ。今日はメシ作ってくれてないの?」
さっきまで私が座っていた部屋の中心に立った篤樹が、ゆっくりと私を振り返った。
からかい交じりの声にグッと唇を噛んで、篤樹の前に歩み寄った。
「……篤樹が確認したいことって、何?」
意識的に声を低めてゆっくりと訊ねた。
「教えて。早く」
まだ上着を着たままの篤樹に、私は矢継ぎ早にそう畳みかけた。
「何? せっつくね」
篤樹も苦笑している。
「でも……まあ、今日の用件はそこだし。……あのさ、澪」
軽い口調で言ったかと思うと、私の名前をいきなり声のトーンを低めて呼んだ。
何か含ませるような声色に、ドキッと鼓動がリズムを狂わせる。
その瞬間……。
「っ……!」
篤樹の手が私の両肩を掴んで、私は強く引き寄せられた。