俺様黒王子とニセ恋!?契約
促されても、私は硬直して動けない。
すぐ目の前に篤樹がいる。
ほんの少し私の方から顔を寄せれば触れ合うくらい近くに、篤樹の唇があるのに。
「なん……で」
混乱する。
私にだってわかる。
篤樹は私自身を確認しようとしてる。
こんな意地悪をして、私がどう行動するか、それを確かめようとしてるんだ。
だけど、なんの為に?
意味不明な不安が心を埋め尽くして、私は一ミリ先にも動けない。
やがて、篤樹が目を伏せて、フッと小さな息を吐いた。
そして私の肩から手を離すと、近過ぎた距離を離していく。
緊張の糸が切れたように身体から力が抜け落ちる。
私はその場にペタンとしゃがみ込んだ。
そんな私の前に片膝をついて、篤樹がゆっくり私を覗き込む。
そして。
「……ごめん」
一言、短く呟いた。
「無理だよな。澪、こういうの慣れてないだろうから」
「……あつ……き?」
更に続いた篤樹の言葉に、私はただ呆然として彼を見つめる。
篤樹はどこか居心地悪そうに私を視界の中心からずらして、ごめん、ともう一度口にした。
「相当遊んでるなんて……誤解した。って言うか、お前もちゃんと否定しろよ」
ちょっと拗ねたような言い方をして、篤樹は私の髪をクシャと掴むようにして撫でた。
すぐ目の前に篤樹がいる。
ほんの少し私の方から顔を寄せれば触れ合うくらい近くに、篤樹の唇があるのに。
「なん……で」
混乱する。
私にだってわかる。
篤樹は私自身を確認しようとしてる。
こんな意地悪をして、私がどう行動するか、それを確かめようとしてるんだ。
だけど、なんの為に?
意味不明な不安が心を埋め尽くして、私は一ミリ先にも動けない。
やがて、篤樹が目を伏せて、フッと小さな息を吐いた。
そして私の肩から手を離すと、近過ぎた距離を離していく。
緊張の糸が切れたように身体から力が抜け落ちる。
私はその場にペタンとしゃがみ込んだ。
そんな私の前に片膝をついて、篤樹がゆっくり私を覗き込む。
そして。
「……ごめん」
一言、短く呟いた。
「無理だよな。澪、こういうの慣れてないだろうから」
「……あつ……き?」
更に続いた篤樹の言葉に、私はただ呆然として彼を見つめる。
篤樹はどこか居心地悪そうに私を視界の中心からずらして、ごめん、ともう一度口にした。
「相当遊んでるなんて……誤解した。って言うか、お前もちゃんと否定しろよ」
ちょっと拗ねたような言い方をして、篤樹は私の髪をクシャと掴むようにして撫でた。