俺様黒王子とニセ恋!?契約
そう言われてしまうと、無碍に出来ない。
私も俯き加減に、橋本さんと半歩ずらして横を歩き始めた。
「まず、謝らせてください。……ごめんなさい。せっかく同じプロジェクトチームで仕事出来るのに、私ったら仕事そっちのけになってあんなとこ見せてしまって……。最初からプロジェクトメンバーだった四宮さんには、不快でしたよね」
そんな謝罪をサラッと口にされて、私はただその横顔を見つめた。
橋本さんは、恥ずかしそうにペロッと小さく舌を出した。
「この間、四宮さんにお話しした通り……。私、片桐さんのことが好きです。アシスタント志願してダメだったのに、サポートメンバーならってお話下さって、ちょっと……舞い上がっちゃって」
彼女の気持ちはよくわかる。
私だって……。
もし今、篤樹に認められて求めてもらえたら、きっとそうやって舞い上がるだろう。
「……あんなに近くで仕事したことも話したこともなかったので、つい……。耳に心地いい声だなあ、とか。ふんわりいい香りがするなあ、とか。近付いて初めて、たくさん片桐さんを見つけて浮かれちゃって。気がついたら、あんなことを……」
「……」
そんな気持ちもなんとなくわかる。
私は黙って目線を爪先の少し前に固めたまま、トボトボといつもの通勤路を歩く。
二人がキスしているのを目の前で見てしまって、私がショックだったのはそれ自体ではない。
私も俯き加減に、橋本さんと半歩ずらして横を歩き始めた。
「まず、謝らせてください。……ごめんなさい。せっかく同じプロジェクトチームで仕事出来るのに、私ったら仕事そっちのけになってあんなとこ見せてしまって……。最初からプロジェクトメンバーだった四宮さんには、不快でしたよね」
そんな謝罪をサラッと口にされて、私はただその横顔を見つめた。
橋本さんは、恥ずかしそうにペロッと小さく舌を出した。
「この間、四宮さんにお話しした通り……。私、片桐さんのことが好きです。アシスタント志願してダメだったのに、サポートメンバーならってお話下さって、ちょっと……舞い上がっちゃって」
彼女の気持ちはよくわかる。
私だって……。
もし今、篤樹に認められて求めてもらえたら、きっとそうやって舞い上がるだろう。
「……あんなに近くで仕事したことも話したこともなかったので、つい……。耳に心地いい声だなあ、とか。ふんわりいい香りがするなあ、とか。近付いて初めて、たくさん片桐さんを見つけて浮かれちゃって。気がついたら、あんなことを……」
「……」
そんな気持ちもなんとなくわかる。
私は黙って目線を爪先の少し前に固めたまま、トボトボといつもの通勤路を歩く。
二人がキスしているのを目の前で見てしまって、私がショックだったのはそれ自体ではない。