湖都子のポエム4
いつも通りなんてないんだ…
あの頃は…
たくさん話して
たくさん笑ってたのに
こんなに変わっちゃうもんなんだ
今は何を話していいかわからない
お互いに無理してるのがわかる
いつもみんなの真ん中で笑ってた彼
今の彼は私の手の届かないところにいる
いつも通り…いつも通りと思いながらも
話しかけにくくなった
2人の思い出が脳裏に浮かんでは消えてく
毎日のように一緒にいたのに
とうすればいいかわからない
いつも通り…いつも通り…
ううん…いつも通りなんてないんだ
今日は昨日と同じわけないんだから
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喫茶店で働き始めた琴里。たまたまなんだろうけど、会いたくなかったよ。
思い返してみると、彼はいつも優しかった。なんだかんだで、うまくいってると思っていた。こんな幸せな時間が続くと思っていた。彼女ができるまでは…
高校が別々になってから、知らない時間が増えてから、私だけが子供の頃のまま、立ち止まっていた。
いつも通りにしているつもりなのに、できなくて…他の人に聞かれて、ただの幼なじみだ…と答えた。
自分の気持ちばっかりいっぱいいっぱいで…
彼が立ち上がって、「じゃー」と言った。予想もしていなかった言葉。今、なんて言ったの…信じたくない…信じられない
子供の頃から、別れの挨拶は「またね」無条件に交わされる約束の瞬間だった。
もう、子供の頃のままじゃない。そう言われた気がしたよ。どうして、こんなに切ないんだろう…どうして…