生きる。~番外編~
「私にとって、美波との思い出はここしかないの。
だからずっと来たかったんだ。
……………やっと、来れたよ。」
強くなったよ。
私に強さをくれたのは美波だよ。
美波だって、本当は強くなかったのにね。
私のために、ありがとね。
「湊、行く?」
「あぁ、そうだな。」
私たちはナースにお礼を言って
病棟を出た。
「あの子、笑ってたね。
あの子の無邪気の笑顔が
ずっと、失わないでほしいな。」
「大丈夫だろ。
由茉が勇気を与えたからな。」
「……………うん。」
たとえ短い人生になってしまっても
最後はどうか思ってほしい。
幸せな人生だったと。