生きる。~番外編~
「なんか、桜が見たいや。」
もう日本に帰りたくなってきた。
「日本に帰ったら見られるよ。」
「そうだね。湊んちに咲いてるしね。」
「俺んちかよ。」
私たちは病院を出た。
私はもう一度病院を見た。
「私、美波にいっぱいもらったな。
強さも、優しさも、弱さも、痛みも、恋人も。」
「俺もかよ。」
「だって美波に言われたの。
由茉も湊も一人にしておけないからって。
湊の側には私がいてほしいって。」
「……………美波のために俺といる訳じゃねーよな?」
「さすがにそこまでじゃないよ。
ちゃんと好きだよ。」
「ならよかったわ。」
私たちは手を繋いで病院を後にした。