めぐり逢えたのに
突然、ケータイが鳴った。彼がチッと舌打ちをしたので、私は急いで電話に出た。友美からの電話だった。
「ゴメン、万里花。あんたのお母さんにバレちゃった。」
私は真っ青になった。友美にお礼だけ言ってすぐに電話を切った。
映画の邪魔をしたらまた嫌な顔をされるだろう、と思ったけど、映画が終わるまで待っていられなかったから私は仕方なく彼に告げた。
「あ、あの……、私、帰るね。」
彼はテレビから目を離さなかった。
「そう。…パパからの呼び出し?」
私は、彼の意地の悪さに泣きそうだった。私が返事をできずに黙っていると、彼はむすっとした声を隠そうともしなかった。
「で? 忘れ物は見つかったの?」
「え?」
まさか、そんなことを聞かれると思わなかったので、私が混乱していると、彼は、ポケットをがさごそさせて、「これでしょ」と言って、私に手渡した。
それっきり、彼はテレビの画面に戻っていってしまったので、私は小声でおじゃましました、と言って、そっと彼のアパートから抜け出した。
駅までダッシュで走って行って急いで電車に乗って一息ついてから、私は制服のポケットから手渡されたものを取り出した。
それは、彼の部屋の鍵だった。
「ゴメン、万里花。あんたのお母さんにバレちゃった。」
私は真っ青になった。友美にお礼だけ言ってすぐに電話を切った。
映画の邪魔をしたらまた嫌な顔をされるだろう、と思ったけど、映画が終わるまで待っていられなかったから私は仕方なく彼に告げた。
「あ、あの……、私、帰るね。」
彼はテレビから目を離さなかった。
「そう。…パパからの呼び出し?」
私は、彼の意地の悪さに泣きそうだった。私が返事をできずに黙っていると、彼はむすっとした声を隠そうともしなかった。
「で? 忘れ物は見つかったの?」
「え?」
まさか、そんなことを聞かれると思わなかったので、私が混乱していると、彼は、ポケットをがさごそさせて、「これでしょ」と言って、私に手渡した。
それっきり、彼はテレビの画面に戻っていってしまったので、私は小声でおじゃましました、と言って、そっと彼のアパートから抜け出した。
駅までダッシュで走って行って急いで電車に乗って一息ついてから、私は制服のポケットから手渡されたものを取り出した。
それは、彼の部屋の鍵だった。