めぐり逢えたのに
「何か、大事になっちゃったみたい。」
「下にたくさんのマスコミの方がいらしてましたよ。」
「どうしてここがわかったんだろう。部屋の番号まで。」
「念のためにお隣りの直樹様の方に避難しておいたらいかがです?」
「勝手に上がってくるなんてこと、あるかしら?」
「私が入る時には、管理人(佐藤ばあはコンシェルジェとどうしても言えないみたいだった)さんに厳重に注意しておくようにはお願いしておきましたから、勝手に入れることはしないと思いますけどねぇ。」
さすがに佐藤ばあは気が利く。私はフロントに電話をして事情を説明しておくのをすっかり忘れていた。
「岩田屋の大福も買って参りましたよ。召し上がりますか?」
タイミング良く出してくれた大福と一緒に濃いめに入れたお茶を頂くと、私は大分落ち着きを取り戻した。
「くよくよしてても仕方がないわね、佐藤ばあ。今日は夕飯一緒に作ってくれる?外に食べに行けないから。」
「そうですね。こういう時こそ、豪勢に行きませんと、体が持ちませんから、腕によりをかけて何か作りますよ。」
「じゃあ、ステーキでも食べようかしら。買って来てくれる?」
「分かりました。でしたら、今日は特別に赤坂の池谷まで行って買って参りますよ。」
「池谷のお肉か〜。よし、じゃあ、今晩は佐々倉さんと佐藤ばあも一緒にご飯食べよう。ついでに、ミッシェルでパンも買って来て。あ、紅茶のマフィンも忘れないでね。」
「承知しました。では、今晩のお買い物に行って参りますね。戻って来たら、一緒にお料理しましょう。美味しいステーキの焼き方を伝授しますよ。」
少しだけ気分が上向いたので、佐藤ばあが出て行った後、私はフロントの人に部外者を絶対中に入れないように再度確認をしたあと、二階のジムに向かった。
少し体を動かしたかったのだ。
トレッドミルの上を小一時間ばかり走っていたら、ほどよくお腹もすいてきた。
そんなわけで、佐藤ばあが買い物から戻って来る頃には、私は昨日の夜、拓也からの電話をもらった時に比べれば、格段に気分が前向きになっていた。
佐藤ばあは、とびきりのお肉の他、野菜やお惣菜まで私の好きなものをたくさん買って来てくれた。もちろん、ミッシェルのパンも忘れていない。明日は、紅茶のマフィンで朝ごはんにしよう。
「下にたくさんのマスコミの方がいらしてましたよ。」
「どうしてここがわかったんだろう。部屋の番号まで。」
「念のためにお隣りの直樹様の方に避難しておいたらいかがです?」
「勝手に上がってくるなんてこと、あるかしら?」
「私が入る時には、管理人(佐藤ばあはコンシェルジェとどうしても言えないみたいだった)さんに厳重に注意しておくようにはお願いしておきましたから、勝手に入れることはしないと思いますけどねぇ。」
さすがに佐藤ばあは気が利く。私はフロントに電話をして事情を説明しておくのをすっかり忘れていた。
「岩田屋の大福も買って参りましたよ。召し上がりますか?」
タイミング良く出してくれた大福と一緒に濃いめに入れたお茶を頂くと、私は大分落ち着きを取り戻した。
「くよくよしてても仕方がないわね、佐藤ばあ。今日は夕飯一緒に作ってくれる?外に食べに行けないから。」
「そうですね。こういう時こそ、豪勢に行きませんと、体が持ちませんから、腕によりをかけて何か作りますよ。」
「じゃあ、ステーキでも食べようかしら。買って来てくれる?」
「分かりました。でしたら、今日は特別に赤坂の池谷まで行って買って参りますよ。」
「池谷のお肉か〜。よし、じゃあ、今晩は佐々倉さんと佐藤ばあも一緒にご飯食べよう。ついでに、ミッシェルでパンも買って来て。あ、紅茶のマフィンも忘れないでね。」
「承知しました。では、今晩のお買い物に行って参りますね。戻って来たら、一緒にお料理しましょう。美味しいステーキの焼き方を伝授しますよ。」
少しだけ気分が上向いたので、佐藤ばあが出て行った後、私はフロントの人に部外者を絶対中に入れないように再度確認をしたあと、二階のジムに向かった。
少し体を動かしたかったのだ。
トレッドミルの上を小一時間ばかり走っていたら、ほどよくお腹もすいてきた。
そんなわけで、佐藤ばあが買い物から戻って来る頃には、私は昨日の夜、拓也からの電話をもらった時に比べれば、格段に気分が前向きになっていた。
佐藤ばあは、とびきりのお肉の他、野菜やお惣菜まで私の好きなものをたくさん買って来てくれた。もちろん、ミッシェルのパンも忘れていない。明日は、紅茶のマフィンで朝ごはんにしよう。