めぐり逢えたのに
週末明けの月曜日、学校が終わるのが待ちきれなかった。
もう、本当にさぼってしまいたいぐらいだったけど、パパやママに連絡が行ったらもっと面倒なことになるのは目に見えていたので、何とか我慢した。私は、パンフレットと鍵を握りしめて、彼の部屋に向かった。
運のいいことに、部屋からは人の気配がしていたので、私は勢い良くドアを開けて、「驚いた?!」って元気よく叫んだ。
彼が驚いたのは間違いないと思う。だって、私の知らない(綺麗な)女の人と笑いながら抱き合ってたから。
私は、どうしていいかわからなかったけど、やっぱりここから逃げ出すしかないな、って思った。
だけど、でも、やっと彼に会えたのだから、帰りたくなかった。
私が躊躇してると、女の人がけだるそうな声で、「取りあえず、そこの戸、閉めてくれない」って言ったから、私は言われるがままに戸を閉めて中に入った。
彼は、無表情な顔でタバコに火をつけて吸い始めた。
女の人も淡々と辺りに散らばった服を拾い上げて着始めた。
私はほんとにびっくりして言葉がでなかった。
目の前で起きていることなのに、彼と私の間にスクリーンが挟んであるように思えた。向こうはドラマの出演者で私は視聴者。
それぐらい距離を感じた。
もう、本当にさぼってしまいたいぐらいだったけど、パパやママに連絡が行ったらもっと面倒なことになるのは目に見えていたので、何とか我慢した。私は、パンフレットと鍵を握りしめて、彼の部屋に向かった。
運のいいことに、部屋からは人の気配がしていたので、私は勢い良くドアを開けて、「驚いた?!」って元気よく叫んだ。
彼が驚いたのは間違いないと思う。だって、私の知らない(綺麗な)女の人と笑いながら抱き合ってたから。
私は、どうしていいかわからなかったけど、やっぱりここから逃げ出すしかないな、って思った。
だけど、でも、やっと彼に会えたのだから、帰りたくなかった。
私が躊躇してると、女の人がけだるそうな声で、「取りあえず、そこの戸、閉めてくれない」って言ったから、私は言われるがままに戸を閉めて中に入った。
彼は、無表情な顔でタバコに火をつけて吸い始めた。
女の人も淡々と辺りに散らばった服を拾い上げて着始めた。
私はほんとにびっくりして言葉がでなかった。
目の前で起きていることなのに、彼と私の間にスクリーンが挟んであるように思えた。向こうはドラマの出演者で私は視聴者。
それぐらい距離を感じた。