【改訂版】ワケあり上司とヒミツの共有
「ハナー?これはどこに仕舞えば良い?」

真司(しんじ)さんの声が厨房の裏から聞こえる。

「あ、はーい。ちょっと待ってー」

声のした方へ、ハナちゃんがパタパタと走って行く。

今の声の主は、佐久間真司(さくましんじ)さん。ハナちゃんの恋人。

聞いてビックリで、実は一度付き合っていたみたいなんだけど、私がハナちゃんに初めて会った直前に別れていたらしい。でも真司さんが「やっぱりハナしかいない!」って言って戻って来てくれたの。復縁、ってやつだね。

いや~、凄かったよ?みんなでまったりコーヒー飲んでたら急にお店のドアがバーンッ!!って開いて、

『ハナ!やっぱり君が忘れられない!もう一度恋人にしてくれないか!?』

って真っ赤なバラの花束持った男の人が立ってたの。

最初、不審者か?とも思ったんだけど、ハナちゃんがカウンターから飛び出してその男の人にしがみついて

『遅いわよこのバカッ!ずっと待ってた!!』

って泣き出しちゃって。

それを見ていたお客さん達も、全員でスタンディングオベーションよ。

最初は雪ちゃんも本当に大丈夫なのか凄く心配していた。でもそれも杞憂に終わったみたい。こっちが恥ずかしくなる位ラブラブだからね。
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