初恋を君に
「…という感じなの。とりあえずは避けないで話をしようと思って…」
「なるほど〜。傍から見たら完全にお付き合いしている感じですけどね〜。」
う〜ん…そうだよね。
「ふみさん!!わからないことは聞くしかないんですよ!!特に人の気持ちは…上条さんならきっと答えてくれますよ!」
「そうかなぁ…」
「はい!だから今、約束を取り付けましょう!!」
…はいぃぃ?!約束??
上条と会う約束ってこと?だよね…
「さっスマホ出して!メールしてください!」
「いやぁ〜でも…もう遅いし…」
ここは理由をつけて明日以降に延そうと
試してみるが…
恋愛は押してダメなら押し倒せ!な
くみちゃんにはその手は効かず…
「23:30ならいけます!上条さんも忘年会だったし、もしかしたら二次会とか行ってるかもしれませんよ!」
これは…
メールしないと寝れない雰囲気。
まぁ私ことを思ってなのだし、
自分1人じゃなかなか出来ないことだ。ここは素直にメールを送ることにしよう。
『夜遅くにごめん。近いうちに会える日あるかな?』
うーん…
普段からメールのやり取りは必要最低限なので、これ以上は思いつかず送信ボタンをタップした。
「送ったよ。」
「上条さん、速攻返事来そうですね〜。私のせいで電話でゆっくり話し出来ませんでしたもんね…すみません。」
「あぁ…それは気にしないで。電話でもメールと同じ内容伝えようと思っただけだし…」
言葉を続けようとしたら、
手に持っていたスマホが震えた。
上条からのメールだ。
くみちゃんを見ると、
ほら!すぐ来た。という顔でこちらを見ていた。
「私には遠慮なさらず。あっテレビつけてもいいですか?」
「どっ…どうぞ…」
ニヤニヤしながらくみちゃんは、
テレビに向き直る。
なんだかすごい恥ずかしい…
恐る恐るメールを開いてみる。
『今、二次会なんだけど…抜けて行こうか?』
いやいやいやいや…
流石にすぐはこちらも心の準備があるし!
とりあえず、くみちゃんがいる旨を伝えて明日以降にしてもらおう。
『くみちゃんが泊まりに来てるから…明日の午後以降なら助かります。』
何故か敬語で送信すると、
間を置かずに返信がきた。
『わかった。明日の夜メシに行こう。時間はまた明日。』
『了解。』と返信をして
スマホをローテーブルに置いた。