初恋を君に
「…ったく。いい加減…名前で呼べよ。」
「えっ…?」
上条は小さくため息をつくと、
顔を近づけ「呼んで」と、もう1度言った。
「…たつ…や?」
「もう一回。」
唇と唇が触れそうなほど近い距離で囁かれた言葉に心臓がドクドクした。
「…達哉。」
「よく出来ました。」
上条はニヤッと笑い、唇が重なった。
今度はどんどん深くなり身体も熱くなる。
息継ぎも忘れるほど、夢中になっていた。
「…ん…あっ灯り…」
「…今日はこのまま。…文の顔ちゃんと見たい。」
恥ずかしいと思うと同時に、
達哉の顔をきちんと見ていたいと
思う自分がいた。
「だめ?」
身体を起こし、少し意地悪そうな顔で
こちらを見ている達哉にはきっと逆らえない。
小さく横に首を振ると満足そうに
微笑み髪をすく。
達哉はコートも、シャツも脱ぎ捨てて
上半身裸でこちらを見つめていた。
私も服を脱がされ下着姿というなんとも心許ない姿だったが、そんなことも忘れ明るい部屋で見る達哉の身体に胸の高まりが止まらなかった。
「文、見過ぎ。」
「…あっ。ごめん。」
「謝るなよ。俺もこれからじっくり見させてもらうから。」
そう言うと
達哉は覆いかぶさりたくさんのキスを
落としながら弄りはじめた。
「…んァ…ん」
「…文。今日は、我慢しないで。」
「…ぁあ…え?」
腿の内側をつぅーとなぞられ、
背中が震える。
1番熱を持つその場所に、
触れそうで触れない達哉の指先が
身体を疼かせる。
「…我慢…なんて…んっ」
「ほら、そうやって…声を押し殺す。
…今日は、全部見たい。」
文…さらけだして…そう耳元で囁かれ、
舌で耳たぶを舐めあげられた。
「やっ…あぁ!!」
まるでそれが合図だったかのように、
快楽の渦に飲み込まれていくのを感じた。それまで焦らしていた達哉の指先が
徐々に私を責め立てる。
「あっ…だっだめ…んっ…んやぁ!」
「…ダメ?イヤなの?…やめる?」
「ん…ちがう…でも…あっあぁ!!」
達哉の指先に掻き乱され
目の前で火花が散り、
ほんの一瞬だけ意識を手放す。