初恋を君に
「…たつや」
荒々しいキスに必死に食らいつく。
何度となくイカされ啼かされて
やっと達哉が入ってきた。
手を伸ばし達哉の首にしがみつく。
声は擦れ、顔は汗と涙でボロボロだった。身体が一つになった悦びよりも、
達哉の気持ちがわかった喜びが今更ながら胸に押し寄せてきた。
「…どうした?辛いのか?」
涙を流す私の顔を指で拭いながら心配そうに覗き込む。
「…違う。嬉しいの。達哉と心も一つになれて…うれしい!!」
「…っばか。そんなこと言われたら…」
余裕をなくした達哉に
激しく揺さぶられ快楽の頂点まで
2人で、駆け昇った。
息を切らして同時に果てる。
あぁ…もういいや。
このまま意識を手放してしまおう。
達哉にぎゅっと抱きしめられ、
耳元で何度も名前を呼ばれた。
すでに意識を手放し始めていたので
声に出して返事はできなかったが、
なんとか頷き目を閉じた。
甘い疲労感と空腹で目が覚めた。
3時間ほど寝ていたようだ。
そうだ…
夜ごはんを食べに行く約束だったから、
お腹が空いた。
それにお風呂にも入りたい。
隣で寝ている上条を
起こさないようにそっとベッドを抜け出す。
どうやらぐっすり眠っているようだ。
落ちている下着を拾い身に付ける。
とりあえずパーカーだけ着ると、
音を立てないように寝室を出る。
リビングは電気も暖房もつけっぱなしだった。
あれ?寝室は暗かった…
灯りをつけていたはず…
思い出して顔を熱くする。
つい先程の情事が思い出された。
「とりあえず…お風呂…」
そんな独り言を言いながら
お風呂のスイッチを入れ、
ソファに沈み込む。
上条が本当に私のことをずっと
思っていてくれたなんて…
信じていない訳ではないが、
まだ夢心地だ。
しかも…初恋?5年越しって…
「入社してから…ずっと?」
「そうゆうこと。」
後ろからの声に驚いて振り向くと
上条が立っていた。