初恋を君に

コンビニからマンションまではすぐだ。
家の前まで来たので降りようとする。

「車止めるところないの?」

「へっ!?」

「だから駐車場!荷物重いから家まで運ぶよ。」

「…えっあぁ…そこのすぐ左に入れば駐車場。来客用もあるはず。」

「OK〜」

確かに昔から上条は優しい。
私が総務課ゆえ重いものを運んでいるのを見かけるとすぐに声をかけ手伝ってくれた。しかしそれは私だけではなく老若男女分け隔てない為『人間として最高』なのだ。

実のところ、
休みの日に2人きりなのは初めてで
ドキドキする前に困惑してしまう。
いや、ドキドキする必要もないのだが…

スムーズに車を駐車場に止め、
上条はさっさと荷物を取り出した。

遅れて車から降りた私にひとつだけ紙袋を渡した。しかも軽いほうだ。

「鍵閉めるから持って。」

そう言ってにっこり笑う上条。

「…あっうん。」

なんだろこの恋人同士みたいな会話。
まぁ彼にとってはいつもの事なのだろう。

「ほら。部屋まで案内して。」

「…あっはいはい。」



まだ元カレと別れたばかりだから、
今日も1人で過ごしたかった。
カーテンもベッドカバーもソファカバーも何もかも変えてリセットしたかった。


上条は一体何をしに来たのだろうか?
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