初恋を君に
自分が馬鹿みたいに思えて
笑ってしまった。

「ふっ」

「何だよ?なに1人で笑ってるんだ?」

「ふふっなんでもないよ。」

「おかしなヤツ。」

上条はカーテンをかけ終え、私もベッドカバーを替え終えたのでリビングに戻る。

「ありがとう。助かった。」

「いーえ。あともう一つの紙袋は?」

ソファカバーとクッションカバーはまだだったが、それは1人で出来る。

「それもカバー類だけどもう平気だよ。」

「いーよ。やっちゃおうぜ。貸せ貸せ!」

全くここまでくると優しいのかお節介なのか分からない。
でも私の気持ちが紛れたのは有難かった。1人になりたかったのは嘘じゃない。
何か思い出して泣いていたかもしれない。これだから恋愛と言うものは面倒なのだ。当分恋愛はお休みしたい。


「文。これで最後。」

上条の声にふと我に返った。

「…あっありがとう。」

「どういたしまして。」

「コーヒー入れ直すよ。」

「おう。」

立ち上がりキッチンに向かうと何故か
上条もついてきた。

「なによ?どうしたの?」

「あのさ、文。なんかいつもと顔違う。」

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