初恋を君に


「はぁ…」


思わずテーブルに置かれたドレスウォッチを見てため息が出てしまった。


「どうしよう…」


さすがに簡単に処分出来るはずもなく…
思わず頭を抱えてしまう。


とりあえず明後日からは、
以前使っていた腕時計を使おう。
ドレスウォッチをテレビの横に置いた。
そこには写真立てがあった場所だ。


どうするかは後で考えよう。
今日はもういいや…


「そういえば…」


上条が電話やメールをしたと言っていた事を思い出した。
久しぶりにスマフォに触れる。


「…着信7件。メール10件??」


すべて上条からだった。
初めは『時計忘れてるぞ〜』や『起きてるか〜』など軽いメールだったが、時間がたつにつれ『何かあったのか?』
『電話にでれるか?』など心配の色が濃くなっていた。


「…なにこれ。すごい心配性。ふっ…あはは。意外すぎ〜」


まさかそんなに心配しているとは思わず笑ってしまった。
優しい同期にお礼のメールを入れておこう。

なんだか、くすぐったい気持ちを感じながら上条にメールを送った。


それからすぐスマフォが震えた。
返事、早いなぁ。
運転中のはずだけど、赤信号かな?



何気なく画面を覗く。



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