初恋を君に
朝礼を終え業務に入る。
今月は2階のチェックの当番なので、
席には戻らずそのまま、
エレベーターに向かう。
整理整頓と飲み物の補助などを
毎日、総務課が行う。
会議室は大小1つずつ。
ミーティングルームは5つ。
ミーティングルームBに入ると
先客がいた。
「えっ?上条?びっくりした。資料の準備?」
そう言いながら、
紙コップと飲み物があるか確認する。
よしっ!ちゃんとある。
振り向くとすぐ近くに、
上条が立っていた。
「えっ?なに?」
って言うか…近い!!
「なんで今日スカートなんだよ。」
「えっ?どうしたの急に?」
「あんまりほかの男に見せたくないだけどっ」
そう言いながら上条は距離を
より一層縮め、思わず後ろに下がった私は飲み物が入っている冷蔵庫に背中をぶつけた。
冷蔵庫は私の肩くらいの高さ。
上条はその冷蔵庫に手をかけた。
ちょっとこの距離は、
同期の距離じゃない…
「…えっ?本当にどうしたの?ちょっと…」
上条の指が私の前髪に優しく触れる。
急にドキドキして顔が熱くなる。
上条のいつもとは違う振る舞いに、
思考が追いついていかない。