初恋を君に

「文。お待たせ。はいこれ。」


おもむろに紙袋を渡される。


「えっ?待った。なにこれ?」


「とりあえず何でもいいからお風呂よ。これちゃんと着るのよ。」


「文さん!お腹空いたんで早く早く!」


言われるがままバスルームに向かう。
とりあえず2人が待っているので
いつもより手早くシャワーを浴びる。

バスタオルを巻いて脱衣場で
紙袋を開ける。


さて、何が入ってるのかな?
着るものみたいだけど…


「うっうわぁ…まった…」


取り出すとなんと女子なら1度は
名前の聞いたことのある可愛いルームウェアを販売しているブランドのルームウェア上下だ。
淡いピンクのボーダーのふわふわ生地。
パーカーとショートパンツのセット。


「これは…恥ずかしい。」


でもこれ以外着るものがないし、
さやかの絶対は絶対なので
着ないという選択肢はない。


愛用の夜用着圧のレッグウォーマーを
持って来ておいて良かった…
さすがに生足を晒すのは恥ずかしい。


恥ずかしさを抑え
2人の待つリビングに向かう。


「文さ〜ん!お似合いです!」


最初に歓声を上げたのはくみちゃんだ。
さやかも笑顔でこちらを見ている。

「いいじゃない。似合ってるわよ。
それは私達からのプレゼント。それを着て女子力キープするのよ。」


「待ってよ〜何でプレゼント?着てから言うのもあれだけどさ〜」


「失恋残念元気だしてねプレゼントよ」


「さやかさんストレート過ぎっす…」


確かにストレート…
でも嬉しい。


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