初恋を君に
「あははっありがと。失恋してプレゼント貰えるなんて!なんかラッキー。」
3人で笑いあった後、
ようやくパジャマパーティーを始めた。
「文さん!このサラダすっごく美味しいです!!」
「ふふっありがと〜」
「文。レシピ教えてよ。これから頻繁に料理作ることになるからレパートリー増やさないと…」
あぁ確かに、結婚したら
片岡はマメな男とはいえ営業課は
忙しいから、料理はさやかが作ることが多そう。
「さやかさん遂に同棲ですか?」
「ん?違うわ。籍入れるの。」
あれ?隠してた訳じゃないのかな?
「うっ…きゃ〜〜!!おめでとうございます!!結婚式是非呼んで下さいっ!」
「はいはい。ありがとね。やっぱりオーバーリアクションね。」
さやかは苦笑いしつつも嬉しそうだ。
実は、さやかはくみちゃんの事をかなり気に入っている。だから3人でランチした時になんにも言わないのは変だなぁと思ったのだが…
理由はどうやら、くみちゃんのこのはしゃぎっぷりにあるようだ。
「だって超絶お似合いのお2人ですもん。絵にならない訳がないです!!」
確かに…
さやかは誰もが振り返る程の正統派の可愛い女の子だし、
片岡も我社でトップ5には入るんじゃないかと言うくらいイケメンだ。
「ありがとう。まだ式日とかこれからなんだけど…是非くみちゃんには、私たちの似顔絵のウエルカムボードを描いて貰いたいんだけどお願い出来るかしら?」
「うぇ〜!!私なんかでいいんですか!?!?」
「くみちゃんがいいの。私、くみちゃんの絵が大好きなのよ。お願いしてもいい?」
私もくみちゃんの絵が大好きだ。
沢山色があってカラフルだけど、
柔らかくてそれでいて綺麗だ。
「さやかさぁん。嬉しいですっ
ぜひ描かせてください…」
気付くとくみちゃんは泣いていた。
「ちょっと何泣いてるのよ。」
「うっうっ…そんなふうに言ってもらえて…嬉しくて〜」
私とさやかは、思わず顔を見合わせて
笑ってしまった。
「くみちゃん。私とさやかの中でくみちゃんのイラストは販売出来るじゃないかって思ってるほど高評価なんだから!
自信もってよ。」
「そうよ。大事な結婚式にお付き合いでそんな事頼まないわよ。」
それを聞くとくみちゃんは
本格的に泣き始めてしまった。