初恋を君に

「くみちゃん泣かないの〜。私の時も
是非描いてよね〜」


そう言うとさやかとくみちゃんが、
じっとこちらを見てきた。


「あら。文。もう次にいけそうなの?」


「いやいや。さすがにすぐは…しばらくは恋愛はお休みだなぁ…」


「文さん…結局のところ、何があったんですか?」


さやかも『それそれ』と頷いている。


「まぁ簡潔に言うと向こうに好きな人が出来たの。それで…」


「えぇ〜ひどいですっ!」


さっきまで泣いてるのに次は怒っている
くみちゃん。


「でも彼も悩んだと思うよ…それに、」


2人に話し始めて思い出した。
付き合っている時は本当に楽しくて
あぁきっとこの人と結婚するのだろうと
思っていた。
でも何が違う事にも気づいていた。
それはお互いにあった気がする。
気付かぬ振りをして結婚に進む事も
確実に出来た。
ただ彼が先に気づきが確信に変わったのだろう。そう考えると嫌な役を自ら引き受けてくれたのだ。

結局、私はその何かの答えにはいき着いて無いけれど…


そんな事をツラツラと話していると、
さやかがいった。


「だから言ったじゃない。付き合う前に本当にいいの?って」


「そうは言ってもさぁ…」


「ではいよいよ、上条とって感じですかね!!」


「だから何で、上条が出てくるのよ!」


そう聞くと2人は顔を見合わせて
ニヤニヤしている。



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