初恋を君に

「文は上条の事を好きだった時期があったでしょ?」


「…うん。それは否定しない。でもそれは昔だし…」


「でも上条さんはずっと文さんが特別ですよね。」


「さすが、くみちゃん気づいていた?
多分…上条は入社以来、文一筋なのは間違いないのよ。本人が自覚しているかはちょっと微妙だけど…」


「えぇ〜そうなんですか!?では上条さんはずっと文さんを想っているから他の女性には身体だけなんですね〜」



「まった!待った!まぁ〜った!!!」



2人がどんどん暴走するので、
思わず叫んでしまった。


「どうしてそうなるのよ…2人とも暴走しすぎだよ〜。上条がなんて、絶対有り得ない!!」


全くどうかしている…


「じゃあ先週の金曜日の同期会の後どうした?」


「はぁ?」


「きゃー何かあったんですか??」


「文と上条と一緒にタクシー乗ったわよね。」


「あれは…私が飲み過ぎて…」


「上条は確かにみんなに優しいけど、
一緒にタクシーなんて乗らないわよ。タクシーに乗せて代金払って帰すわよ。何があったのか話してみなさいよ。」


何かあった訳でもないから、
別に話しにくいことをなんて何も
ないはずなのに…

何だろう…この2人の期待の目は…


「待った。2人が思ってるような事なんてなーんにもなかったよ!」


正体不明になった私を泊めてくれ、
次の日に家まで送ってもらい、
その上わざわざ忘れた腕時計を届けてくれ、模様替えまで手伝って貰った話をした。


「本当に上条って優しいよね。人としては最高だよ。」


「文…アンタってヤツは本当に…」


何故かさやかが呆れ顔で
額に手を当てている…


「さやかさん…わかりますよ。とりあえず飲みましょ。そして私のとっておきのデスク見ましょ!文さんもこれを見て男ゴコロを学んでください!!」


そう言って、くみちゃんはBlu-rayを取り出し私にセットする様に促した。


待った!男ゴコロって何よ!?
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