初恋を君に
「くみちゃん今好きな人いたっけ?」
今度はくみちゃんが
紅茶でむせてしまった。
「えっ!?」
「なんかいつものくみちゃんだったら
イケイケどんどんって感じじゃん。でも今日はなんか違う…」
「…うーん。文さん。鋭いなぁ…」
「実は…」
くみちゃんは気になる人がいるらしい。で…いつもの如く押せ押せで、行ってみたものの全く手応えがなく、ちょっと落ち込んでいるそうだ。
もともと年上好きだが、今回はかなり年上らしく手応えないどころか子供扱いされているらしい。
「でも当分会う機会も無いので、ちょっと頭冷やします。」
そう言って
苦笑いをするくみちゃんの頭を
ポンポンと優しく触る。
「恋愛って難しいよね。お互い少し休憩かな?」
「そうですね。そんな時期も必要ですよね。」
なんだかしんみりしてしまった。
「紅茶入れ直しますね。元気になれる様に今日は私のオススメのショーみませんか?」
「よし!!見よう!」
そう言うと嬉しそうに、
デスクを出してきた。
くみちゃんの元気の源を少し
分けてもらい家路についた。
次の週から、くみちゃんもいるので
通常通りに業務が進む。
月末が近づいているので
少しだけ忙しくなりそうだ。
そんな週の中頃
「菊池〜。ちょっと…」
係長に呼ばれた。何だろう?
「はい。どうしました?」
「隣の庶務課の主任が結婚するだろ?
総務・庶務合同でお祝いをあげようとなったんだ。それで奴の嫁さんが喜びそうな物を冨田と選んで買ってきてくれないか?」
「はい。分かりました。いつまでに
用意しますか?」
「そうだな。来月初めまでにはお願いしたいなぁ。大丈夫か?」
「分かりました。あと2週間あるんで大丈夫です。任せておいてください。」
なにがいいかなぁ…
くみちゃんと相談しよう。