初恋を君に
「文…その格好にその顔…可愛すぎ…」
深くそして艶っぽくなる唇に、
完全に飲み込まれてしまいそう…
あぁ…飲み込まれても大丈夫なんだ。
そんな事を考えていると
フワッと体が宙に浮いた。
「ちょっと!?」
そのままベッドに運ばれ下ろされる。
気づくと上条に組み敷かれ逃げられない。
「ダメ?」
余裕のない上条の目に
息を飲み、首を横に振る。
「いい?もう止められないよ…」
色気のある声でそう囁かれるだけで
体の奥が疼いてしまう。
「バカ…」
そう一言言った後、自分から上条の
唇に触れる。それが合図になった。
意味ありげに上条の手が腰や内ももを
まさぐる度に体の奥がゾクゾクしてしまう。
ただ首筋に唇が触れただけなのに、
体が反応してしまう。
「…っん…はぁ…」
覆いかぶさっていた体を起こし、
ネクタイを緩める上条の目の奥に
妖しい光が宿る。
息の上がっている私を見ながら
意地悪そうな笑みを浮かべる。
「…思った以上に可愛い声で鳴くから。俺もヤバイ…」
ネクタイを外し、シャツのボタンを緩める。そして耳元で、ごめん。覚悟して…と言った。
髪をなでる感触で目が覚めた。
くすぐったい…
「ごめん。起こしたか?」
その言葉とともに優しい口づけが
落ちてくる。
甘い気だるさに、少しボーとしていると耳元で、無理させたよな…大丈夫?と囁かれる。一気に艶かしい情事の数々を思い出してしまい、思わず毛布で顔を隠した。
「文?」
頭を撫でながら心配そうに呼びかける上条。
「…だっ大丈夫…」
「なら顔見せてよ。」
そう言うと隠していた毛布を剥ぎ取った。恥ずかしくて顔が熱くなる。
「…ちょっと。何なのっ。大丈夫だってば。」
何も言わず目を見張り、おもむろに起き上がると上条が覆いかぶさってきた。
えっ…ちょっと…何?まさか…
思わず目線をはずすと耳たぶを指で撫でらる。ただそれだけなのに、背中がゾクゾクしてしまう。
「文…おまえ誘ってるの?」
「…はっ?何言って…」
最後まで言い終わる前に
唇を塞がれてしまった。
「…その誘い受けて立ってやるよっ」
その言葉とともに、
再び熱い夜に飲み込まれた。