初恋を君に
次に目覚めた時、
カーテンの隙間から昼間の明るい光が溢れていた。
いつも通りに起き出そうと身じろぎすると隣から「ん…」と小さな声が聞こえ
ハッとする。
そうだ…隣に上条がいたんだった…
って言うか上条と…
一気に熱く艶かしい情事と下着しかつけていない自分の身体を思い出し、
かぁ〜っと顔が熱くなった。
昨晩は結局あれから何度も求められ、
最後は意識を手放しながらも
下着だけはと、身につけたのだ。
床に脱ぎ捨てた部屋着を拾い上げ
身につける。そのすぐ横に上条のスラックスとワイシャツ、ネクタイを見つけ手に取り、リビングにある背広とひと揃いでハンガーにかける。
コーヒーを淹れソファに沈み込み、
ふぅっとひと息ついた。
百合子さんと付き合ってないというのも、彼女にしたい人がいるというのも、わかったが…その彼女にしたいというのが私なのかどうかは…どうにも確信は持てない。
静かな部屋に時計の秒針の音が響く。
音は、あのドレスウォッチから聞こえている。
私の気持ちはどうなんだろう。
そんな事を考えていると、
後ろからポンッと頭に手が触れた。
「おはよ〜俺にもコーヒー頂戴。」
上条を見ると上半身は裸で下着姿だった。
恥ずかしくてすぐに目を逸らすと、
わざと隣に座ってきた。
「なんだよ〜今更照れてるのか?昨日の夜はあんな事やこんな事を…」
「うわぁ〜いちいち言わなくてもいいから!私の大きめのスエット持って来るからっ」
バタバタと寝室に戻り、
チェストからスエットを引っ張りだす。
びっくりした…
昨日は気づかなかったが必要なところに筋肉がついていて、なかなかいい体してた。あの体で…
「文?」
すぐ後ろからの声に、びっくりして振り返ると上条がニヤニヤと笑っていた。
「…はい。これっ。」
スエットを差し出すと、
何故か手首を捕まれ引き寄せられた。
「耳真っ赤。何考えてたの?」
口元は笑っていても目は鋭かった。
「…別に何も。」
「うそつきめ。」
啄むようなキスをされ、
ぎゅっと抱きしめられた。
「なんだよ〜その可愛い顔。反則だぞっ。まさか…」
そう言うとニヤっと笑った。
「ちょっと!待った!!」
アハハっと大きな声で笑うと
「バーカ。流石に腹減ったから無理だよ。まぁ頑張れというなら…」
「もっ…もういいからっ!!」