初恋を君に


あぁ〜帰りたくない。
ってか一緒に帰ってそれから夕飯行けばよくない??

そう駄々をこねる上条を何とか宥め、
家へ送り出した。



昨日の夜、お風呂に入ったけど…
また入ろうかな。なんかゆっくり湯船に浸かりたい。


お風呂のスイッチをいれお湯が貯まるまで、他の家事をすませる。


布団干して、
シーツを変えようかな…

しかし寝室に入ると
昨日の夜の出来事が蘇り
顔がかぁ〜と熱くなった。


上条の手の動き、唇、吐息、全てに
感じてしまう昨夜の自分に頭を抱えてしまった。

本音を言うと物凄く良かった。
経験は決して多くはないが、
その中でも断トツだった…


うわぁ…私何考えてるのよっ!


頬を軽く叩いて気合いをいれ、
シーツを豪快に外し布団をベランダに干す。シーツは洗濯機にいれスイッチを入れる。
洗い物などをひと通り片付け、
お風呂に入ろうと部屋着を脱いだ時
ふとっ胸元を見た。


うそっ!?


そこには赤い内出血があった。上条が付けたキスマークだった。


上条ってこう言うことする人なんだ…


一応他にはないか確認してみたが、
見当たらなかった。


今まで1晩限りの女性達にも、
印を付けてきたのだろうか…
そもそも…付き合いたい人と言うのが、
私なのかどうかも怪しい。
はっきりした言葉を貰った訳じゃない。
私だけが思い込んでいるのかも知れない。


そう元カレと結婚するもんだと思い込んでいたように…


…怖いなぁ。
浮かれないように、冷静に…
きちんと言葉を聞くまでは。
これで遊びのつもりだったとか言われたら…

と言うか…私自身の気持ちは?
流されてしまっただけなんてことはない?
上条の事は好きだけど…
それは、恋愛感情なの?


はぁ〜…と深くため息を吐き
パシャパシャとお湯を顔にかける。


分からないや…
自分の気持ちが分からない。

上条には申し訳無いけど、
自分の気持ちも上条の行動も少しの間、様子を見させてもらおう。


そうしたら色々と分かるかも。


ズルイとは思ったが、
そう決めると少しホッとした。
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