彼女のことは俺が守る【完全版】
「里桜ちゃん。とっても可愛いわ」


「ありがとうございました」


 髪のセットと、メイクが終わると、雅さんが一緒に買い物に行った時に選んでくれたドレスに着替えることにした。有名なブランドのドレスは着心地がよく、滑らかなラインが私の身体に沿い、すらっと細く。そして、上品に見せてくれる。自分には分不相応と分かりながらも、このドレスが武装のようにも思えた。


「ここからが大事なのよね」


 そういうと、雅さんは持ってきた紙袋の中からいくつもの箱を取り出したのだった。それをテーブルの上に順に並べて行く。


「それは何ですか?」


「アクセサリーよ。指輪は篠崎くんから貰ったものでいいけど、ネックレスをどうするかなのよ。本当なら篠崎くんと一緒に買いに行けばよかったけど、今回は私が用意したもので我慢してね」


 テーブルに並べられたのは眩いばかりの宝飾品の数々だった。ダイヤモンドだけでなく、真珠もあれば、ルビーやサファイヤの色石のものもある。


「これって?」


「そうよ。全部本物よ。だって、本物でないと、里桜ちゃんの価値を下げちゃうわ。個人的には真珠とかがおすすめだけど、里桜ちゃんの指輪を見たら、やっぱりダイヤがいいかな」


 雅さんが取り出したのは繊細なプラチナの台にいくつかのピンクダイヤがキラキラと輝いているもので、私の指輪と合わせているようにしか見えない。
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