彼女のことは俺が守る【完全版】
でも、その後、すぐに優斗は他の先輩に呼ばれてそのまま私の隣に戻ってくることはなかった。遠目で笑っている優斗を見ながら胸のドキドキが止まらなかった。大人の男の人への憧れもあったのだと思う。
そして、二次会に行って、その帰り道、私が住むマンションの方向と優斗のマンションが一緒の方向だったので、タクシーで送って貰うことになった。緊張で身体がコチコチに固まり、その緊張がピークに差し掛かった時にそのタクシーの中で急に優斗がサラリと言葉を零した。
「藤森。来週の土曜日、暇なら映画でも行かない?」
「それって」
「デートしよって言っている。俺、藤森のこと前から可愛いと思っていたし、よかったら俺と付き合わないかなって。もしかして彼とかいる?」
嬉しいという気持ちもあったけど、驚きが先に来て頷けなかった。社会人である優斗と大学生の自分は釣り合わないと思うし、私は優斗を憧れの先輩という風に見ていたから自分の彼氏というのは余りにも現実離れしている気がした。でも、私を見つめる視線は真摯で優しくて瞳の輝きは本気だと言っていた。だから余計に怖かった。尊敬する先輩が恋人になるというのがどうしても想像出来なかった。
「俺のこと嫌い?それとも他に好きな人がいる?」
「そんなことないです。優斗先輩は優しいし…でも、付き合うとか急に言われても」
そして、二次会に行って、その帰り道、私が住むマンションの方向と優斗のマンションが一緒の方向だったので、タクシーで送って貰うことになった。緊張で身体がコチコチに固まり、その緊張がピークに差し掛かった時にそのタクシーの中で急に優斗がサラリと言葉を零した。
「藤森。来週の土曜日、暇なら映画でも行かない?」
「それって」
「デートしよって言っている。俺、藤森のこと前から可愛いと思っていたし、よかったら俺と付き合わないかなって。もしかして彼とかいる?」
嬉しいという気持ちもあったけど、驚きが先に来て頷けなかった。社会人である優斗と大学生の自分は釣り合わないと思うし、私は優斗を憧れの先輩という風に見ていたから自分の彼氏というのは余りにも現実離れしている気がした。でも、私を見つめる視線は真摯で優しくて瞳の輝きは本気だと言っていた。だから余計に怖かった。尊敬する先輩が恋人になるというのがどうしても想像出来なかった。
「俺のこと嫌い?それとも他に好きな人がいる?」
「そんなことないです。優斗先輩は優しいし…でも、付き合うとか急に言われても」