政略結婚から助けてくれたのは御曹司様



志津香から漏れる声に
もうどうしようもない


あんなにいろいろ悩んだり
まだ、と決めたのに
結局、俺は雄だ


志津香の涙も、髪も愛おしく思う
志津香に触れると
恥ずかしそうにする姿

志津香が嫌がる事はしない、
そう決め、志津香の様子を見ながら触れる



けど、それも無駄だった
熱を帯びた志津香の目と身体に
俺の理性は早々にどこかに行ってしまった



「悪い、志津香。無理させるかも」



無理させるかも、じゃなく
確実に無理をさせる



『だ、大丈夫…んっ。……きて』



キメ細かく、白い肌は熱い
少しばかり汗ばんでいる

それ以上に俺の身体も熱く汗ばんでいた
潔癖…ではないが、行為中のベタベタが好きではない
だからいつも短時間で終わらしていた



だが、志津香との行為だと
こんなにも違うのかと思うと
やはり俺には志津香しかいないと思う


そして、短時間で終わらすのが嫌だと思ってしまう
もっと、もっと
志津香を感じ、志津香に俺以外の男を忘れてほしいと思った


俺のことだけ考えてほしい、と
今までに持ったことがない独占欲だ



申し訳ないと思いながら
まだ離したくないという気持ちが強い


そんな俺の気持ちを理解してくれているのか、俺から離れる事はなかった
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