政略結婚から助けてくれたのは御曹司様
父にも総会での話をした
父は堂本ホールディングスとのに縁談を
少し残念そうに言ったが
「変な男に汚されなくてよかったよ」
結局、私は父の玩具だ
父は私を助けてくれた人のことを
やはりわからないようだ
祖父の親しい人、20代後半の背の高い人
それくらいしか情報がない
父から解放された私は
自室で寛ぎながら、彼の事を考えていた
父以外に肩を抱かれたのは初めて
父に触れられると鳥肌が立つくらい嫌なのに
彼に触れられた時、鳥肌も立たず
嫌だというより安堵な方が大きかった
陽介さんの恐怖があったからだろう
触れられた肩を自分の手で抑え
そのままベットで眠りについた
早く、お礼を伝えたい……
いつになるか、わからない
そう思っていたが
彼に会ったのは思ったより早かった
総会から2週間が過ぎた頃
偶然だろうか……
私は彼にまた会うことができた
ある日、志摩子さんからお誘いがあり
私達は高級ブランド店にいた
新作のバックが幾つか入荷すると
店頭販売前に、とお得意様である志摩子さんはお店からお誘いを受けていた
全くブランドに興味がない私は
志摩子さんに連れられてやってきた
VIPルームで志摩子さんは商品を見ている
私は体を持て余し、店内を見て回っていた