政略結婚から助けてくれたのは御曹司様



「珍しい所で会うね、好きなの?」


『…えっ?あ、いえっ、わ、私は全く……あ、志摩子さんが、好きでっ』



まさか話しかけられるなんて思いもよらず、焦ってしまった


そんな私を彼はまたフッ所笑い


「志摩子さん、ココ好きだもんね。……じゃ、その時計は志摩子さんからのプレゼントかな?」


私の腕を指をさして私を見る
私はうん、うん、と首を縦に何度も振る



「クスッ、そうなんだ」



笑われたのが恥ずかしいわけじゃない
彼に見られているのが恥ずかしかった



『あ、あの、この前は、あ、あ、ありがとう、ございました!』



なんとか言えた、
お礼を言うだけでテンパる



一瞬、彼は考えて
ああ、と思い出したようだった



「何もなくて良かったよ、あの場にいたって事は、彼と婚約でもするの?もしかしたら俺、邪魔しちゃったんじゃないかって、思ったんだけど、」


『い、いいえっ!!本当に助かりましたっ!初めてお会いしたんですが、運命だって言い出して、私の事を果穂ちゃんって言い出して…怖かったんです』


思い出すだけで嫌だ
けど、私はある事を忘れていた
それを思い出し、彼の顔を見た



『わ、私、赤城志津香です、名前も、名乗らず、すみません』



頭を下げて言う
もう、慌ただしい……
自分でも驚いてしまうくらいだ
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