政略結婚から助けてくれたのは御曹司様
祖父はいつものように笑顔で私を迎えてくれた
「志津香、元気にしてたかい?」
『……は、はい。……お祖父様、これはいったい……』
祖父は笑顔を見せて私に笑いかけるが
部屋の中は和やかなムードではない
志摩子さんもいて、珍しく志摩子さんの旦那さんの健彦さんもいた
そして、私の両親も
ただ、二人共顔を上げようとしない
少し父の頬が赤い
「志津香、家族会議だ。志津香も知る権利がある」
家族会議、
それがどういったことなのか
わけがわからず、祖父の秘書さんに
誘導され、母の隣に座った
母を見れば、泣き腫らした目だった
父の頬の赤み
母の泣き腫らした目
そして、志摩子さん夫婦の子供
私から見たら従兄妹の2人がいない
それなら私の両親
二人は何かをしでかした、
それしか考えられない
「……さて、志津香も来たから話そうか」
そう言って、祖父は私に向けて話し出した
その内容は私のこれからを左右するものだった
「赤城コーポレーションは倒産危機にある」
祖父の言葉に父を見る
父は何も言わず、ただ下を向いている
「私が築き上げてきたモノを、こ奴はアッサリ切り捨てた。それが仇となり収益を得られず、今に至る」
祖父は冷ややかな目で父を見ていた