変わらぬ愛なんて、あり得ない!【甘い香りに誘われてⅡ】spin off
「おやすみ。ほら、早く中に入れ」

「はい。ありがとうございます。おやすみなさい」

ペコリと頭を下げて、マンションのエントランスを抜けた。


パタン…


扉を閉め、矢野さんからもらったリンゴを、握りしめる。

晩ごはんをきちんと食べたおかげか、その晩は熟睡する事が出来て、翌朝は、スッキリと目覚めた。

なんだか身体も軽い。洗濯と部屋の掃除をしたら、あっという間に夕方になっていた。

午後4時半

なんか、昨晩は、矢野さんの勢いに飲み込まれて、これから週末は、一緒に晩ごはんを食べる約束をしてしまったけど、それってどうなの?

矢野さんと私って、どんな間柄?

たしか、ずっと前に『俺と付き合えよ』と言われたんだ。あれって有効?リップサービス?

頭の中に、ハテナがたくさん浮かんで、収拾がつかない…考えるの止めよう。

何だか分からないけど、矢野さんと晩ごはんを食べよう。






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