変わらぬ愛なんて、あり得ない!【甘い香りに誘われてⅡ】spin off
「今日さ、週末じゃないけど、一緒に晩ごはん食べよう」
肩を抱かれたまま、大通りで止めたタクシーの後部座席へ乗り込む。
矢野さんの家に着くまで、胸を借りて静かに泣いた。
タクシーを降り、以前に来たことのある矢野さんのマンションの前に立つ。
夏の日差しの熱が残るアスファルトに、立ち眩みが起きそうになった。ふらつく私の身体を矢野さんが抱き止めた。
「すぐに涼しくなるはずだから、ちょっとの間、我慢な」
そう言って、エアコンの冷房をMaxにしてくれる。
「これ飲んで、座ってて」
冷たい麦茶のコップを渡された。
キッチンでは、シャツの袖をまくって、お米を研ぐ矢野さんがいて、仕事も出来て、家事も完璧なんて凄いなあと、今さらながら感心する。
肩を抱かれたまま、大通りで止めたタクシーの後部座席へ乗り込む。
矢野さんの家に着くまで、胸を借りて静かに泣いた。
タクシーを降り、以前に来たことのある矢野さんのマンションの前に立つ。
夏の日差しの熱が残るアスファルトに、立ち眩みが起きそうになった。ふらつく私の身体を矢野さんが抱き止めた。
「すぐに涼しくなるはずだから、ちょっとの間、我慢な」
そう言って、エアコンの冷房をMaxにしてくれる。
「これ飲んで、座ってて」
冷たい麦茶のコップを渡された。
キッチンでは、シャツの袖をまくって、お米を研ぐ矢野さんがいて、仕事も出来て、家事も完璧なんて凄いなあと、今さらながら感心する。