百鬼夜行 〜王子と狸と狐とアイツ〜
その時、男性の手が、すっ、と私の肩に触れた。
「!」
その瞬間、男性の顔つきが一変した。
はっ、と驚いたように私から離れ、さっきとは正反対の真剣な表情で私を見る。
……え?
な……なに………?
少し動揺していると、男性が私に向かってゆっくりと口を開いた。
「………まさか…君、“加護者”なのかい?」
“加護者”………?
言葉の意味がわからず、彼に尋ねようとした
次の瞬間
今まで細く閉じられていた彼の瞳が、
カッ、と開かれた。
!
その瞬間、何かに囚われたような嫌な感じが体を包んだ。
ぞくり、と体が震える。
彼の閉じられた瞼の奥には、綺麗で見惚れるほどの金色の瞳があった。
その瞳と目が合った瞬間
私は息が止まりそうになった。