百鬼夜行 〜王子と狸と狐とアイツ〜
九条は先ほどとは違う、からかうような笑みを浮かべて私を見つめる。
だ…、だから言いたくなかったのに。
「ち、違うよ!別に九条に興味があるとかじゃなくて…!」
私は、顔をそっぽに向けながら言い放った。
すると、九条は、くすくす、と笑っている。
「……お前って、素直じゃないよな。
変な女。」
な………!
私は、ばっ!と九条の方を見て目を見開く。
なに?“変な女”って?!
なんで九条に言われなくちゃなんないの?!
九条のほうが、百倍も変な奴なのに!
変態なのに!!
手も握ったまんまだし!!
私は、九条に反論しようと、キッ、と彼を睨みつけた。
と、次の瞬間
九条がいきなり私を抱き寄せた。
っ?!
突然のことに、私は混乱し始める。
私はそのまま壁に押し付けられて、九条の体温が服越しに感じる。
「ちょ……ちょっと!なにすん…「静かにしろ!」