居場所をください。
「じゃあいきまーす!
よーい、スタート。」
「ねぇ、美鈴ちゃん。」
「ん?」
私は鞄に荷物を詰めながら
言われた通りに後ろを向いたまま返事をする。
「あのさ。」
「なに?」
んー?じゃあ私の口が動かないから
敢えて"なに?"にしてみた。
音がない分、こういうとこ気を付けないと。
なんて考えていると
急に後ろから抱き締められた。
「俺、美鈴ちゃんの事好き。」
「え…。」
えぇ!?なんだこれ!
これじゃ前の隼也の告白シーンの練習だよ!
ど、どうしよう…!
「カットー。
美鈴、そんな顔赤くしてたら
物語とあってなさすぎ。
それじゃ喜んでるだろ。」
止めたのは長曽我部さん。
「えぇ!?
あ、赤い?」
私から離れた高城くんに聞く。
「真っ赤だけど?」
笑いながら高城くんがいう。