居場所をください。



「ったく、しょうがねーな。

抱きつくのはなしでいこう。

普通の告白にして。」


「わかりました。」


うん、そうして。

私はまだそこまで演技力ない。


「その代わり声はって。

じゃないと告白のシーンかわからないし。

口元だけで告白シーンとわかるように。」


「はい。」


長曽我部さんがそういい、

撮影は再開してなんとか告白シーンを終えた。



えーと、次は大橋さんと言い合うシーンね。

あぁ、私が一方的に責められるシーンか。


「松野くんと高城くんは休憩してて~。」


いいな。喉乾いた。


私たちは校舎裏へと移動。



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