居場所をください。
ソフトクリームを食って、弁当を食って
美鈴は寝た。
思いっきり俺に寄りかかってるし。
……………写メでも撮っとこ。
俺は俺の肩で寝る美鈴と写真を撮った。
「貴也。」
「はい。」
そんなことをしてにやけている俺に
長曽我部さんが話しかけてきた。
「美鈴に言う気ねーだろ。」
「……………俺、なにを言えばいいのかわかりません。
俺はどうしたらいいのか、
なにを言えばいいのか。
長曽我部さんならわかってくれますよね?」
兄だと言う事実を隠していた長曽我部さんなら……
「……………無理にとは言わねーけど」
「あとは長曽我部さんに任せます。」
「あと2ヶ月もねーからな。」
「はい。」
俺は美鈴にどう思われても構わないから
俺のわがままに付き合わせてごめんな。