居場所をください。



会ってなきゃだめ、か…。

私もできることなら会いたいけどさ。


他の男に目を向けられない私は

結局貴也のことがまだ好きなんだな。

好きで、好きで。




「おい。」


歩き出して10分、

私はいきなり腕を掴まれたのだ。


「え、えっなに…。」


「俺だよ。」


すっかり暗くなって

少し見えにくくなったけど

よく見たらそこには


「……亜樹か…。

びっくりしたー。」


亜樹がいた。

ちょっと怖かったじゃん。


「こんな時間に一人で歩いてんじゃねーよ。」


言われると思いました。


「だって夕飯食べちゃったんだもん。」


「だからってあぶねーだろ。」


亜樹はいつもそればっかりだね。


「じゃあ一緒に帰ろ。」


「また俺に送らせる気かよ。」


「別に一人で歩いて帰ってもいいけど。」


「……しかたねーな。」


ちょうど話し相手ほしかったし

よかったー。


「仕事は?」


「夕方終わってご飯いった帰り~。

あ、そういえば亜樹のお父さんと仕事だったよ。

亜樹をよろしくって。」


「俺がよろしくしてやってる方なんだけど。」


「私もしてるし。」


「どこが。」



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